歌舞伎座 年明けから「3部制」に 観客や出演者入れ替え減らす

東京の歌舞伎座は、ことし8月に公演を再開したあと劇場での感染者が1人も確認されていないことなどから、年明けから観客や出演者の入れ替えを1回減らして今の「4部制」から「3部制」に変えることになりました。

歌舞伎座は、新型コロナウイルスの影響でことし3月から休演したあと、8月に公演を再開し、座席を半分以下に減らしたうえで、1時間ほどの演目ごとに観客や出演者を入れ替える「4部制」で公演を続けています。

劇場ではこれまでに感染者が1人も確認されていないということで、歌舞伎座を運営する松竹は、年明けの来月から入れ替えを1回減らし、「3部制」とすることを決めました。

1部ごとの鑑賞時間は最大で2時間程度と長くなり、観客は2つの演目を見ることができるようになるほか、入れ替えが減ることで出演者やスタッフの負担の軽減につながるということです。
感染防止対策はこれまでと同じ対応が取られ、場内での掛け声や会話は引き続き禁止されます。

松竹の安孫子正 副社長は「お客様の協力もあり、安全に公演ができる確証を得ることができた。経営面ではかなり厳しい状況となっているが、公演を続けることが歌舞伎という文化を守ることにつながると思うので、一丸となって乗り越えていきたい」と話しています。