静脈の情報を活用 買い物決済を手ぶらで コロナで開発の動き

新型コロナウイルスをきっかけに、人と人の接触を減らすサービスのニーズが高まり、企業の間では指や手の静脈を読み取って本人確認を行う技術を買い物の決済に活用しようという動きが広がっています。

このうち日立製作所は、本人確認として専用の機器で指の静脈のパターンを読み取るだけで決済ができるサービスを、ことし10月から始めています。

クラウド上で静脈の情報とクレジットカードの情報をひも付けていて、財布やスマートフォンなどを持たずに手ぶらで決済ができます。

指紋認証と違って静脈は体の中にあるため、なりすましが難しく、比較的安全性が高いとされていて、ホテルのチェックインなどにも利用を広げたいとしています。

また東京のスタートアップ企業は、タブレット端末やスマホのカメラで手のひらを撮影して、しわと静脈の形から本人確認をするシステムを開発し、決済などでの活用を目指しています。

「ノルミー」の本田文研究開発本部長は「特別な機器を用意する必要もないので、多くの場面で活用できる」と話していました。

新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに、接触を減らすサービスのニーズも高まっていて、今後、導入が増えそうです。