11月の消費者物価指数 0.9%下落 10年ぶり大幅下落

家庭で消費するモノやサービスの値動きを見る11月の消費者物価指数は、生鮮食品を除いた指数が去年の同じ月と比べて0.9%下落し、下落幅は10年2か月ぶりの大きさとなりました。「Go Toトラベル」で宿泊料が大幅に値下がりしたことなどが主な要因です。

総務省が発表した11月の消費者物価指数は、天候による変動が大きい生鮮食品を除いた指数が、2015年を100として101.2となり、去年の同じ月と比べて0.9%下落しました。

4か月連続のマイナスとなり、下落幅は、2010年9月以来、10年2か月ぶりの大きさです。

これは「Go Toトラベル」の影響で、ホテルなどの宿泊料が34.4%下落したほか、原油価格が下落した影響で、電気代が7.3%、ガス代が4.5%下がったことが主な要因です。

「Go Toトラベル」の影響を除いて試算すると、生鮮食品を除いた消費者物価指数は、マイナス0.5%になるとしています。

総務省は、「新型コロナウイルスの感染が再び広がり、Go Toトラベルが全国で一斉に停止されることになったほか、原油価格もこのところ上昇傾向となっている。こうした動きが物価に与える影響を注意深く見ていきたい」としています。