「Go Toトラベル」全国一斉停止 日商会頭「やむをえない」

新型コロナウイルスの感染が再び拡大する中、政府が今月28日から来年1月11日までの間、「Go Toトラベル」を全国一斉に停止することについて日本商工会議所の三村会頭は、やむをえないとする一方で、政府は再開に向けて感染拡大の原因を分析したうえで、必要な対策を実施するよう求めました。

この中で、三村会頭は「Go Toトラベルでいちばん疲弊していた観光関連の中小企業の景況感が改善するなど経済的に大きな効果のある政策だった。しかし、全国的にハイレベルな感染状況が続く中で、やむをえないと思う」と述べました。

そのうえで、三村会頭は「Go Toトラベルが本当に感染拡大のすべての原因だったのかは分からない。最近の状況はそれだけが原因なのか冷静に分析を進めてほしい」と述べ、政府は再開に向けて、感染拡大の原因を分析したうえで、必要な対策を実施するよう求めました。

また、経済への影響については「年末のかき入れ時に旅行のキャンセルが出ている。中小企業の廃業が増えるのではないか気にしている」と述べ、懸念を示しました。