バイデン次期大統領 ワクチン接種の様子公開で安全性示す考え

新型コロナウイルスのワクチンについて、アメリカのバイデン次期大統領は近くみずから接種し、その様子を公開して、安全性を示したいという考えを明らかにしました。

バイデン次期大統領は16日の記者会見で、アメリカで始まった新型コロナウイルスのワクチンの接種について「列に割り込みたくはないが、いま調整している。アメリカの人々に接種は安全だということをはっきり示したい」と述べました。

そのうえで「私が接種する時は、皆さんが見ることができるよう公開する」として、近くみずから接種し、その様子を公開して安全性を示したいという考えを明らかにしました。

またホワイトハウスは、ワクチンに対する国民の信頼を高めるため、ペンス副大統領が今月18日にカレン夫人とともに公開で、ワクチンを接種すると発表しました。

アメリカでは、今月14日から製薬大手のファイザーとドイツの企業ビオンテックが開発したワクチンの供給と接種が始まり、製薬会社モデルナのワクチンも近く緊急使用の許可の判断が出る見通しです。

ただ、調査会社「ギャラップ」が先月行った調査では、「今、ワクチンを接種できるなら、接種に同意するか」という質問に、37%の人が「いいえ」と答えていて、政府当局は感染拡大を食い止めるためワクチンの接種への理解を訴えています。