クラスター発生 埼玉の高齢者施設代表“早い段階の対応重要”

今、全国の高齢者施設で新型コロナウイルスの感染者の集団=「クラスター」の発生が相次いでいます。
50人以上の感染が確認された埼玉県内の施設の代表が取材に応じ、早い段階から感染を疑って隔離などの対応をとることの重要性を語りました。

埼玉県では、先月から高齢者施設でのクラスターの発生が急増し、15日までに合わせて19件に上っています。

このうち、県内の特別養護老人ホームでは、先月、入所者と職員合わせて50人以上の感染が確認され、10人を超える入所者が亡くなりました。

施設によりますと、最初に38度の発熱をしたのは基礎疾患がある入所者でした。

ふだんからよく発熱することがあり、すぐに医師に連絡した結果、解熱剤を服用して様子をみることになりました。

しかし、3日後にはさらに同じフロアの入所者6人が発熱をしたり、軽いかぜのような症状になったりしたということです。

施設は、微熱が数時間で下がるなどしたため、当初は基礎疾患によるものか、かぜではないかと考えたということです。

翌日、念のため隔離しましたが、発熱者が一気に増え、その後の検査で入所者や職員など50人以上の感染が確認されたということです。

この施設ではほとんどの入所者が基礎疾患を抱えていて、微熱が出ることも珍しくなく、医師にそのつど相談していましたが、発熱やせきなどの症状が出たからといってすぐにコロナだと見極めるのは難しかったということです。

最初に発熱した入所者がいちばん早い感染だったかはわかっていませんが、施設では初期の対応で拡大の状況は変わっていた可能性もあると考えています。

今回の経験から、この施設では、入所者に発熱などの症状があった場合は感染を疑って、すみやかに隔離するなどの対応をとることにしました。

施設を運営する法人の池田徳幸理事長は「基礎疾患のある方や、みとりの人など体の状態がよくない入所者もいて、新型コロナウイルスの感染を疑うことが遅くなったことが反省点だと感じている。発熱などいろんな症状を見逃さず、どんなに大変でも早期に隔離して対応するということをやり続けなければならない」と話していました。