掃海艇と貨物船 衝突事故 双方が相手側の進路 思い込みか

去年6月、広島県の沖合で海上自衛隊の掃海艇と民間の貨物船が衝突した事故で、国の運輸安全委員会が調査報告書をまとめました。双方の船が、相手側の進む方向を思い込みで予測し、事故につながった可能性が高いと結論づけています。

去年6月、広島県三原市の沖合、島との間の狭い海域で、海上自衛隊の掃海艇「のとじま」(519トン)と、北九州市の海運会社が所有する貨物船(699トン)が衝突し、けが人はいませんでしたが、掃海艇が一部浸水するなど双方に被害が出ました。

国の運輸安全委員会が公表した調査報告書によりますと、事故の直前貨物船は前から近づいてくる掃海艇に気づいて、ふだん通り右側通行ですれ違うと考え、一方掃海艇は、貨物船の見え方や地形などから左側通行ですれ違おうと判断していたということです。

こうしたことから運輸安全委員会は双方の船が相手側の進む方向を思い込みで予測し、狭い海域の中央付近を時速20キロから25キロほどで進み続け、事故につながった可能性が高いと結論づけています。

また無線で互いの進路の情報を得ていなかったこと、掃海艇の責任者が居眠りをして操船していた部下を適切に指導していなかったことも事故の発生に関係した可能性があると指摘しています。

事故後、掃海艇が所属する海上自衛隊舞鶴地方隊では、安全教育を強化する対応を取ったということです。