
英首相 クリスマス期間はコロナ規制緩和も強く自制求める
イギリスのジョンソン首相は、新型コロナウイルスの感染が再び広がる中、クリスマス期間の規制の緩和は予定通り実施するとした一方、家族などで集まる場合には慎重に行動するよう強く自制を求めました。
イギリスでは、一部の地域で新型コロナウイルスの感染が急速に広がっていて、このうちロンドンなどイングランドの南東部を対象に16日から飲食店の店内での営業禁止など最も厳しい規制が導入されました。
ただ、来週に迫ったクリスマス期間の23日から5日間は一時的に規制が緩和され3世帯まで集まることが認められることになっていて、感染が拡大する中、政府の判断が焦点となっていました。
こうした中でジョンソン首相は16日、「クリスマスを中止することはイギリスの人にとっては冷酷なことだ」と述べ、予定どおり緩和を実施する考えを明らかにしました。
一方、「クリスマスは小規模なほど、そして短いほど安全だ」などとしてクリスマスに家族などで集まる場合には慎重に行動するよう強く自制を求めました。
イギリスでは、16日、新たに感染が確認された人は2万5000人を超え、死亡した人は、612人となっています。
専門家などからは、クリスマス後にさらに、感染が広がり、医療体制がひっ迫することへの強い懸念の声があがっています。