イギリス 1週間で13万人余がワクチンを接種 今後も規模拡大へ

イギリス政府は、アメリカの製薬大手ファイザーなどが開発した新型コロナウイルスのワクチンについて、1週間で13万7000人あまりが接種を受けたと発表しました。

設備の整った病院だけでなく地域の診療所などでも接種が始まっていて、今後、接種の規模は徐々に拡大していく見通しです。

イギリスでは、ファイザーとドイツの企業、ビオンテックが開発したワクチンについて今月8日から接種が始まりました。

イギリス政府は、暫定的な集計結果を発表し、8日から15日までに13万7897人が接種を受けたとしています。

接種を受けたのは、80歳以上の高齢者や高齢者施設で働く介護職員、それに医療従事者が大部分だとしています。

このワクチンは、一定期間以上、保存するためにはマイナス70度前後の低温での管理が必要で、接種はまず設備の整った病院で行われてきましたが、今週に入り、地域の診療所や一部の高齢者施設でも接種が行われ、規模は徐々に拡大しています。

接種を受けた人は、3週間後に2回目の接種を受けることになっています。

イギリスではこのほか、イギリスの製薬大手アストラゼネカとオックスフォード大学が開発しているワクチンについても審査が進められていて、年内には承認されるという見方が強まっています。