アメリカ財務省 ベトナムとスイスを為替操作国に認定

アメリカ財務省はベトナムとスイスについて、自国の輸出に有利になるよう通貨を意図的に安く誘導する「為替操作国」に認定し、是正を求めていくと発表しました。

日本や中国などは、引き続き、為替操作を行っていないかチェックする、「監視リスト」の対象としました。

アメリカ財務省は16日、貿易相手国の通貨政策に関する報告書を議会に提出し、この中で、ベトナムとスイスについて、自国の輸出に有利になるよう通貨を意図的に安く誘導する「為替操作国」に認定したと明らかにしました。

このうちベトナムをめぐっては、アメリカへの安価な製品の輸入が増え、貿易赤字が大きく拡大していると繰り返し批判してきましたが、報告書では、ベトナムが輸出の拡大に有利となるよう為替レートの操作を行っていると指摘しています。

また、スイスについては、スイスフランの上昇を抑えるために中央銀行が行った大規模な市場介入が、アメリカにとって貿易上、不利になっていると批判しています。

ムニューシン財務長官は声明で、「アメリカの労働者と企業を守るための大きな一歩だ」と述べ、両国に対して是正を求めました。

一方、日本や中国などは引き続き、為替操作を行っていないかチェックする、「監視リスト」の対象としました。

ベトナム中央銀行は反論

アメリカ財務省が議会に提出した報告書で、ベトナムを自国の輸出に有利になるよう通貨を意図的に安く誘導する「為替操作国」に認定したと明らかにしたことに対し、ベトナムの中央銀行、ベトナム国家銀行はウェブサイト上で「過去の為替管理は貿易で不公平な利益を得ようというねらいがないことを断言する」と反論しました。

そのうえで「ベトナムが抱えるアメリカとの貿易黒字は、ベトナム経済の特異性に関連したさまざまな要因によってもたらされたものだ」としています。

一方で「ベトナム国家銀行は協力の精神のもと関係の閣僚や機関と連携し、アメリカが関心を持つ問題に取り組んでいく」として、この問題の解決に取り組む姿勢も示しました。