日本医師会「新型コロナウイルスに年末年始ない 対策徹底を」

新型コロナウイルスへの対応をめぐり日本医師会の中川会長は、クリスマスや年末年始に大勢が集まって盛り上がることは、さらなる感染拡大につながりかねないと指摘するとともに、マスクや手洗いなどの対策を徹底するよう重ねて呼びかけました。

日本医師会の中川会長は、記者会見で「医療崩壊につながりかねない状況で通常の医療にも影響が出始めているが、新型コロナウイルスに年末年始はない。大勢が集まって盛り上がることは、さらなる感染拡大や重症者の急増につながる。ことしは静かなクリスマスを『サイレント・ナイト』でお願いしたい」と呼びかけました。

そのうえで「最強の感染拡大防止策は国民一人一人の感染防止意識に尽きる。4月の第1波を抑えられた時と今の状況は明らかに違い、緩んでいるし慣れている。ほぼ全員がマスクをし手洗いの励行などを続けていけば必ず収束への道、突破口は開ける」と述べました。

また、中川会長は「ことしの漢字」として「命」をあげ「全国の医療従事者が命懸けで国民の命を守っている。現場の医療従事者の心身の疲弊もピークに達しているが、必死で年末年始の医療提供体制の整備を進めている」と強調しました。