新型コロナ17人集団感染は医師開催のホームパーティーで 茨城

茨城県つくば市で17人が感染した「会食」のクラスターは、医師が「ワイン会」として開いたホームパーティーで、複数の医師や会社経営者が参加していたことが参加者などへの取材で分かりました。

茨城県は先月中旬に、つくば市内で開かれた会食に参加した37人のうち17人の感染が確認され、クラスターが発生したとしています。

この会食について茨城県は詳しい状況や目的などを明らかにしていませんが、県内にある診療所の院長を務める医師が自宅で開いたホームパーティーだったことが参加者などへの取材で分かりました。

パーティーは、さまざまな銘柄のワインを楽しむ「ワイン会」と称して開かれ、主催した院長のほか複数の医療機関の医師や会社の経営者などが参加し、参加者によりますと料理は大皿で提供され、それぞれが取り分けていたということです。

その後、院長など複数の医師らの感染が確認され、それぞれの医療機関が一時、休診などに追い込まれました。

パーティーが開かれた先月中旬は、県内で接待を伴う飲食店などでのクラスターが相次いで確認され感染が急速に拡大していました。

院長は16日、NHKの取材に対し「こういった飲食の場では注意をしなくてはいけないと改めて痛感しています」と話しました。

また、参加した男性の1人は検査の結果、陰性でしたが「断れずに、つい参加してしまいました。もう、こうした場には行きたくありません」と話していました。

参加者に送られたメール

NHKが入手した「ワイン会」を主催した医師が参加者に送ったメールには、参加を予定している人とみられる名前が並び、そのあとには6つの銘柄のワインが、その価格とともに記されています。