東京都 新型コロナ 460人感染確認 火曜初の400人超 9人死亡

東京都は、15日、火曜日としてはこれまでで最も多い460人が都内で新たに新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。また、都は、感染が確認された男女9人が死亡したことを明らかにしました。都が1日に発表する人数としてはことし5月に緊急事態宣言が解除されたあとでは最も多くなりました。

東京都は、15日、都内で新たに10歳未満から90代までの男女あわせて460人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

年代別では、
▽10歳未満が6人
▽10代が27人
▽20代が125人
▽30代が91人
▽40代が71人
▽50代が55人
▽60代が29人
▽70代が28人
▽80代が21人
▽90代が7人です。

土曜日や日曜日に休診の医療機関が多いため発表人数が比較的少ない傾向の週の前半の火曜日としては初めて400人を超え、これまでで最も多くなりました。

また、1日の感染の確認が400人を超えるのは、13日以来です。

15日までの7日間平均はこれまでで最も多い519.3人となり、1週間連続で増え続けています。

15日の460人のうち、およそ34%にあたる158人はこれまでに感染が確認された人の濃厚接触者で、残りのおよそ66%の302人はこれまでのところ感染経路がわかっていないということです。

濃厚接触者の内訳は、「家庭内」が最も多く62人、次いで「職場内」が31人、「施設内」が28人、「会食」が15人などとなっています。

このうち、「施設内」では5つの医療機関で患者5人と職員5人が、7つの高齢者施設で利用者7人と職員1人の感染がそれぞれ確認されました。

これで都内で感染が確認されたのはあわせて4万7990人になりました。

都の担当者は「1週間前の火曜日から100人以上増えた。感染者の年代が幅広く、感染経路も家庭内だけでなく、高齢者施設を中心にさまざまな場所で広がっている。高齢者の感染も一定数あり、心配な材料だ。また、大人数での飲み会や職場内での感染も依然として確認されているのでどこにでもリスクがあるという前提で行動してもらいたい」と話していました。

一方、都の基準で集計した15日時点の重症の患者は14日より5人増えて78人となり、ことし5月に緊急事態宣言が解除されたあとでは最も多くなりました。

また、都は感染が確認された70代から100歳代の男女9人が死亡したことを明らかにしました。都が1日に発表する人数としてはことし5月に緊急事態宣言が解除されたあとでは最も多くなりました。9人のうち5人は特別養護老人ホームやデイサービスなどでの感染でした。これで都内で死亡した人は、あわせて547人になりました。

東京都 小池知事「引き締め、重症者出さない」

東京都の小池知事は、営業時間の短縮要請を延長や「Go Toトラベル」の一時停止など、さらなる感染拡大防止の対策をとることに触れたうえで「事業者の皆様には大変心苦しいが、やはり重症者をこれ以上出さないためにもご協力いただきたい。いま引き締めることは、これからの重症者を出さないことにもつながってくる」と述べました。

そのうえで「1日1日の行動に気を付けていただき、都としても最大限、さまざまな方策を講じていきたい」と述べました。

重症患者 5月の緊急事態宣言後 最多

東京都によりますと、都内で15日までに感染が確認された4万7990人のうち、入院中の人は14日より73人減って1976人でした。

入院患者のうち都の基準で集計した重症の患者は14日より5人増えて78人となり、ことし5月に緊急事態宣言が解除されたあとでは最も多くなりました。

都は、15日の時点で、重症の患者向けの病床を200床、中等症以下の患者向けの病床は2800床をそれぞれ確保しているということです。

また、自宅で療養している人は14日より191人減って1205人でした。

都が開設・運用している9つのホテルなどで療養している軽症や無症状の人は14日より4人増えて934人でした。

このほか、医療機関に入院するか、ホテルや自宅で療養するか調整中の人は14日より73人増えて707人です。

一方、すでに退院した人や、自宅などでの療養が終わった人は4万2621人となっています。