年賀状の印刷注文が急増 新型コロナ感染拡大の影響か

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、年末年始に帰省する人が減ると見込まれる中、東京 台東区の印刷会社では年賀状印刷の注文が去年の同じ時期と比べて1.5倍に増えているということです。
印刷会社では、コロナ禍で人間関係が疎遠になる中、年賀状の価値が見直されているのではないかとしています。

東京 台東区の印刷会社では、インターネットで年賀状の注文を受け付けていますが、ことしは新型コロナウイルスに関連したデザインの問い合わせが多く「疫病退散年賀状」と名付けた年賀状を用意しました。

絵柄は、疫病をおさめる妖怪として知られる「アマビエ」や、来年のえとの「うし」にちなみ、福島県会津地方の郷土玩具で厄よけや疫病退散のお守りとされている「赤べこ」などがデザインされています。

また、あいさつ文には「新型コロナウイルス感染症の終息を願う」ということばを添えることができます。

会社によりますと、ことしの注文は去年の同じ時期の1.5倍に増えているということで、新型コロナウイルス感染症の終息を願うデザインやあいさつ文が人気だということです。

アルファプリントサービスの宮下努社長は、「年賀状の売れ行きが年々落ちてきている中で、あまりにも注文が増えたので驚いている。ことしはコロナ禍で疎遠になりがちな人が増え、改めて年賀状の価値が見直されたのではないか」と話していました。