福岡県独自の「コロナ警報」発動 医療機関に病床確保を要請

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、福岡県は県独自の「福岡コロナ警報」を発動しました。医療機関に対して病床の確保を進めるよう要請するとともに、県民に感染防止対策の徹底を呼びかけることにしています。

福岡県は12日新型コロナウイルスの対策本部会議を開き、県内で11日に発表された感染者が122人と、ことし8月19日以来100人を超えたことなどが報告されました。

そして、県が確保できるとしている551床の病床の稼働率も県独自の「福岡コロナ警報」の基準の25%を超えたことなどから、警報を発動しました。

「福岡コロナ警報」はことし8月5日に初めて発動されましたが、その後新たな感染者が減少したことなどから、10月8日に解除されていました。

警報の発動はそれ以来2回目で、福岡県は県内の医療機関に対し551床の病床すべてですぐに患者を受け入れることができるよう準備を進めることなどを要請することにしています。

一方で、現時点では飲食店の休業や東京などとの往来の自粛は求めないものの、県民に対して年末年始に向け、3密の回避やマスクの着用など感染防止対策の徹底を呼びかけることにしています。