福島県 コロナ最多17人感染 忘年会でマスクつけずクラスターも

福島県は12日、福島市などで合わせて17人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたと発表しました。1日の発表数としては11日と並んでこれまでで最も多くなっています。
このうち7人は、今月、福島市内の飲食店で行われた忘年会に参加していて、県は新たなクラスターと認定し「大人数での長時間の会食は控えてほしい」と呼びかけています。

福島県内で新たに感染が確認されたのは、県立医科大学の学生3人を含む福島市の10代から80代の男女12人と、郡山市の20代と40代の男性と50代の女性2人、それに会津若松市の50代の男性の合わせて17人です。累計の感染者数は599人となっています。

12日、感染が確認された17人のうち男女7人は、すでに感染が確認された1人とともに、今月3日、福島市内の飲食店で行われた忘年会に出席していて、県は新たな感染者の集団=クラスターが発生したと発表しました。
忘年会ではマスクをつけずに会話し、2次会で別の飲食店も利用していたということで、会食は合わせて5時間に及んだということです。
ほかに参加していた6人のうち4人は検査の結果、陰性で、2人は検査中だということです。

福島県は飲食店の従業員は接触が少なかったとみていますが、順次PCR検査を行う予定です。
また、2次会で利用した店にいたほかの客についても、検査が必要かどうか、調査しているということです。

一方、福島市のスナックなどで起きたクラスターは、従業員の家族やその知人など4次感染まで広がっていて、関係する感染者は11日までに49人にのぼるということです。

福島県は「年末に向けて会食の機会が増えるが、感染リスクが高まる大人数での長時間の会食は控えてほしい」と呼びかけています。