新型コロナ 病床ひっ迫「ステージ4」5都道府県で指標超える

新型コロナウイルスの感染拡大で、病床がさらにひっ迫しています。北海道や東京都、大阪府など5つの都道府県は、12月8日の時点で政府の分科会が示す感染状況で最も深刻な「ステージ4」の指標を超えました。

政府の分科会が示す4段階の新型コロナウイルスの感染状況のうち、最も深刻なステージ4では爆発的な感染の拡大で医療の提供体制が機能不全に陥るおそれがあるとされています。

厚生労働省によりますと「最大で確保できる病床の使用率」は、12月8日時点の全国の平均が32.7%でした。

1週間で2.6ポイント上昇しています。

都道府県別では▽兵庫県が68.9%で最も高く次いで▽北海道が55.1%、▽高知県が53.5%といずれもステージ4の指標の50%を超えました。

また、※重症患者に限った病床の使用率は、▽大阪府が57.9%、▽東京都が55%で同様にステージ4の指標を上回っています。

このほか、病床の使用率が、▽医療提供体制に大きな支障が出るおそれがある「ステージ3」の指標の20%を超えたのは合わせて19県でした。

(山形県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、神奈川県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、奈良県、岡山県、広島県、愛媛県、大分県、沖縄県)

すぐに使える病床に限って計算すると、使用率がさらに上昇する地域もあり、実態はより深刻と見られます。

※重症患者は国の基準に基づいています。