新型コロナ 高齢者感染「家庭内」と「施設内」で8割近くに

東京都内で、11月に新型コロナウイルスの感染が確認された65歳以上の高齢者で、感染経路がわかっている人のうち「家庭内」と「施設内」を合わせると8割近くにのぼることが、都の調べでわかりました。

東京都で、11月1か月間に新型コロナウイルスの感染が確認された65歳以上の高齢者は1348人で、このうち少なくとも654人は感染経路がわかっています。

この654人について都が調べたところ、「家庭内」での感染が最も多く293人で、44.8%を占めました。

同居する子どもや孫から感染したケースなどがあるということです。

次に多い「施設内」は205人で、31.3%でした。

入院する医療機関や入所する老人ホームなどで感染したということです。

「家庭内」と「施設内」を合わせると498人になり、割合は76.1%にのぼります。

都内では11日、65歳以上の人の感染がこれまでで最も多い107人にのぼるなど、12月に入っても高齢者の感染が相次いでいます。

都は「高齢者は重症化するリスクが高いため対策を徹底してほしい。同居する人や年末年始に一緒に過ごす人も十分な注意をお願いしたい。施設でも感染が拡大しないよう対策をとることが重要だ」と話しています。