野党 コロナ対策で首相出席の集中審議要求 与党 持ち帰り検討

衆参両院の予算委員会の理事懇談会が開かれ、野党側が、国会の閉会中も新型コロナウイルス対策などを議論する必要があるとして、菅総理大臣も出席して集中審議を行うことなどを求めたのに対し、与党側は持ち帰り、引き続き協議することになりました。

この中で野党側は、新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、来年1月18日に通常国会が召集されるまでの間も対策を議論する必要があるとして、菅総理大臣も出席して衆議院予算委員会で集中審議を行うよう求めました。

また野党側は、「桜を見る会」の前日夜に開催された懇親会をめぐり、安倍前総理大臣の証人喚問を行うことに加え、大手鶏卵生産会社の元代表が現金を渡したと説明している吉川元農林水産大臣と西川元農林水産大臣の参考人招致も重ねて求めました。

これに対し与党側は、いずれも持ち帰って対応を検討する考えを示し、引き続き協議することになりました。

一方、理事懇談会では、政府側から「Go Toトラベル」に必要な資金が不足しているとして、今年度の予備費から3100億円余りを支出することなどが報告されたのに対し、野党側は、ひっ迫した医療現場に振り向けるべきだと批判しました。