カナダ ファイザーなど開発 新型コロナのワクチン承認 3か国目

カナダの保健当局は9日、アメリカの製薬大手ファイザーなどが開発した新型コロナウイルスのワクチンを承認したと発表しました。このワクチンの承認は、イギリスと中東のバーレーンに続いて3か国目になります。

ファイザーとドイツの企業ビオンテックが開発したワクチンは、今月イギリスで承認され、すでに接種が始まったほか、アメリカでも緊急使用の許可に向けた審査が進められています。

カナダの保健当局は9日、新型コロナウイルスの治療薬やワクチンについての暫定的な基準に基づいた審査の結果、このワクチンを承認したと発表しました。

カナダの保健当局は声明で「厳しい基準を維持した審査の結果だ」としたうえで、16歳以上を対象に接種を始めたあとも健康への影響を観察して、安全性への懸念があれば「適切な措置をとる」としています。

地元メディアによりますと、カナダは今月中に最大24万9000回分の供給を受ける予定で、来週にも最初のワクチンが届く予定だということです。

ファイザーなどが開発したワクチンは、イギリスとバーレーンが承認していて、アメリカでも近く規制当局の審査が終了する見通しです。