医療体制ひっ迫の旭川 自衛隊医療チームが到着し活動開始

新型コロナウイルスの大規模なクラスター=感染者の集団の発生が相次ぎ、医療体制がひっ迫している北海道旭川市の病院などを支援するため、道の要請を受けて派遣された自衛隊の医療チームが9日朝、現地に到着し、活動を開始しました。

派遣されたのは、旭川市の陸上自衛隊第2師団の隊員を中心とした医療支援チームで、9日朝、大規模なクラスターが発生している「慶友会吉田病院」と障害者福祉施設の「北海道療育園」に到着しました。

今回の派遣は、旭川市の医療機関などでクラスターが相次いで発生し、医療体制がひっ迫していることを受けて8日、道が自衛隊の災害派遣を要請したことを受けたもので、このうち吉田病院には、看護官1人と准看護師4人が派遣され、病院の関係者から聴き取りを行って状況の把握にあたっていました。

陸上自衛隊の医療支援チームは、全国からすでに派遣されている災害派遣医療チーム「DMAT」などと協力しながら、今月21日まで医療機関などの支援にあたる予定です。

旭川市保健所の浅利豪新型コロナウイルス感染症対策担当部長は、「自衛隊に対応してもらうことで、大きなクラスターが一刻も早く収まってくれればと思います」と話していました。