新型コロナ「ワクチン接種による集団免疫は未知数」専門家

ワクチンの接種によって、新型コロナウイルスに対して多くの人が免疫を持つことで大きな流行を防ぐ、いわゆる「集団免疫」を獲得できるかどうかについて、ワクチン開発に詳しい北里大学の中山哲夫特任教授は「未知数だ」と指摘しています。

集団免疫とは、多くの人が、感染したりやワクチンを接種したりして免疫を獲得することで感染が広がりにくくなる状態で、WHO=世界保健機関によりますと、はしかでは95%、ポリオでは80%の人がワクチンを接種すれば集団免疫を獲得できるとしています。

WHOでは新型コロナウイルスに多くの人が感染することで集団免疫となるのを目指すことについては、科学的にも倫理的にも問題があるとしています。

ワクチンの接種による集団免疫の可能性について、中山特任教授は「ワクチン接種によって得た抗体は、数か月で減るという海外の研究もあり、抗体が、どれぐらいの間、残っているか詳しくは分かっていない。現時点ではワクチン接種による集団免疫は未知数で、長期的な検証が必要だ。十分に情報が集まるまでは、マスクや手洗いなどの標準的な予防策を行うことが大切だ」と話しています。