国産コロナワクチン 次の段階の臨床試験開始 大阪のベンチャー

新型コロナウイルスに対するワクチンの臨床試験を進めている大阪のバイオベンチャー企業が、500人を対象にした次の段階の臨床試験を始めたと発表しました。

これは、大阪大学の研究者が設立した大阪 茨木市のバイオベンチャー企業「アンジェス」が、8日に発表しました。

この会社は、ことし6月から新型コロナウイルスのワクチン開発で、数十人規模の人に実際に投与する臨床試験を始めていて、会社の発表によりますと、投与する人数を増やした次の段階の試験を始めたということです。

臨床試験は、関西と関東の8施設で行われ、健康な成人、合わせて500人を対象に2週間の間隔をあけたグループと、4週間のグループで、それぞれ2回投与して安全性や、どれだけ抗体ができるかなどを調べるということです。

また、それぞれのグループのうち、50人はワクチンに似せた偽薬を投与し、開発中のワクチンとの比較を行うということです。

この臨床試験を行ったあと、新型コロナウイルスの発症を予防する効果を検証するため、さらに多くの人が参加する臨床試験を実施する計画だということです。

会社では、これまでに行った臨床試験の結果について、今後、公表する予定だとしています。