インドネシア 中国製新型コロナワクチン120万回分到着

中国の製薬会社が開発している新型コロナウイルスのワクチン120万回分がインドネシアに到着しました。インドネシア政府は、安全性や効果が確認できれば緊急使用を許可し、医療従事者らに優先的に接種する計画です。

インドネシアに到着したのは中国の製薬会社「シノバック」が開発する新型コロナウイルスのワクチンで、インドネシア政府によりますと6日、中国の北京から首都ジャカルタ郊外の空港に到着しました。

今回、到着したワクチン120万回分について、インドネシア政府は安全性や効果が確認できれば緊急使用を許可し、医療従事者らに優先的に接種する計画です。

ジョコ大統領は、今回の120万回分に続いて、来月には、180万回分がインドネシアに供給されることを明らかにしています。

人口およそ2億7000万人のインドネシアは、7日の時点で、感染者が累計で58万1550人、亡くなった人が1万7867人といずれも東南アジアで最も多く、ジョコ大統領は「ワクチンの入手で感染拡大を防ぐことができる」としています。

中国で開発されているワクチンの一部は中国国内で医療従事者などを対象に緊急投与されていますが「シノバック」を含むいずれのワクチンもまだ臨床試験は終了しておらず、正式には承認されていません。

インドネシアでは「シノバック」のワクチン開発の臨床試験がことし8月からインドネシア国営の製薬会社の協力で続けられています。