都医師会「新規入院が一気に増え 医療機関に相当な負担か」

東京都内の新型コロナウイルスの入院患者が6日までの3日連続で過去最多を更新したことについて、東京都医師会の猪口正孝副会長はNHKの電話インタビューに対し、新規の入院患者が一気に増え、医療機関にとって相当な負担になっているという認識を示しました。

この中で猪口副会長は「1週間たたないうちに200人増えている。数の多さはもちろんだが、増え方が急速であることに注目したい。入院する際の1日目は手続きや診断、さらに治療の開始と多くの手順が必要で、とても重要だ。そのため、新規の入院患者が一気に増えるということは、医療機関にとって相当な負担になっていると思われる」と話して危機感を示しました。

また、都が確保した病床に占める入院患者の割合が6日時点で70%を超えたことについて、「もともと入院をうまく回すためには、病床の占有率を100%にすることは考えられず、85%の占有率で回すほどの余裕がないと対応できない。それを考えると、70%に達しているということは、入院させたいけどすぐにはできないという状況も起きているかもしれない」と述べました。

「きょう あすの数字がとても大事」

そのうえで、猪口副会長は「新型コロナウイルスに新たに感染した人の、きょう、あすの数字がとても大事になってくる。この数字によっては、もっと患者を受け入れるベッドの数を増やさないといけない状況になるかもしれない」という見方を示しました。

そして「医療機関はなんとか持ちこたえているが、局面、局面では厳しい状況になっている。これが打開できるのは都民の皆さんで、1人1人が感染しないでいただくしかない」と訴えました。