韓国 新型コロナ感染者増加 首都圏の規制をさらに強化

新型コロナウイルスの1日当たりの感染者が600人を超え、ことし3月の水準まで増えている韓国では、ソウルなどの首都圏について、集会や行事の参加者をこれまでの半数の50人未満に制限するなど、規制をさらに強化することを決めました。

韓国政府によりますと、5日、1日に確認された新型コロナウイルスの感染者は631人で、このうち、首都ソウルが最も多く254人、隣接するキョンギ(京畿)道が184人など、首都圏を中心に感染が広がっています。

韓国政府は、6日午後、首都圏について、8日から3週間、ソーシャルディスタンスを確保するための5段階の規制措置のレベルを上から2段階目に引き上げ、規制をさらに強化すると発表しました。

集会や行事の参加者はこれまでの半数の50人未満に制限され、大型スーパーや映画館などの営業は、午後9時までとなります。

韓国では、先月上旬には、1日当たりの感染者数が2桁の日もありましたが、ここにきて、ことし3月の水準まで感染者が増えていて、チョン・セギュン(丁世均)首相は、「最大の危機に直面している。国民の不便を考えると心が重いが、今の危機を乗り越えてこそ、平穏な日常を少しでも早く取り戻すことができる」と述べ、協力を求めました。