米 11月の失業率6.7% コロナ感染急拡大 雇用の回復ペース鈍化

アメリカの先月の失業率は6.7%と、前の月からの改善幅が0.2ポイントにとどまりました。冬を迎えて新型コロナウイルスの感染が各地で急拡大していて、雇用の回復ペースが鈍っています。

アメリカ労働省が4日発表した先月の雇用統計によりますと、失業率は6.7%に低下し、ことし4月に統計開始以降で最悪となる14.7%を記録したあとから7か月連続の改善となりました。

ただ、前の月からの改善幅は0.2ポイントと、わずかでした。

また、農業分野以外の就業者は前の月と比べて24万5000人の増加と、市場予想を大きく下回りました。

これは先月から新型コロナウイルスの感染が急拡大していることで、各地で飲食店の営業制限など規制が強化され、一部では、従業員を再び解雇する動きが出ているためとみられます。

さらにアメリカでは、中小企業などが従業員の雇用を維持するために活用してきた国の経済対策をめぐって、追加の資金の確保に向けた与野党の協議がまとまらず、雇用環境が悪化する懸念が強まってきています。