「日本酒マルシェ」 震災被災者とコロナ影響の酒蔵を支援 仙台

東日本大震災の被災者と新型コロナウイルスの影響で売り上げが落ち込む酒蔵を支援しようと東北6県の日本酒を集めた販売会「日本酒マルシェ」が仙台市で始まりました。

この「日本酒マルシェ」は、地域活性化に取り組む山形県の一般社団法人が開催したもので、売り上げの5%がNPO法人を通して東日本大震災の被災者に寄付されます。

仙台市の会場には、東北6県の17の酒蔵の吟醸酒や純米酒が並べられました。

このうち、福島県会津若松市の酒蔵「末廣」の「山廃純米吟醸」は、上品な味わいが特徴で、去年のG20大阪サミットで各国の首脳にふるまわれました。
また、宮城県大崎市の一ノ蔵の「特別純米原酒」は、売り上げの全額が被災した子どもたちに寄付されるということです。

主催者は、新型コロナウイルスの影響で日本酒の売り上げが大幅に落ち込んでいるため、今回の販売会を通して酒蔵の支援につなげたいとしています。

主催した井上康平さんは「居酒屋に卸す日本酒の量が大幅に減って、新しい販路を見つけたいという声が酒蔵から上がっている。味を楽しんでもらい、支援につなげてほしい」と話していました。

この販売会は、今月25日まで仙台市青葉区一番町の商業施設「仙台フォーラス」で行われます。