新型コロナワクチン アメリカ 歴代大統領が率先して接種の意向

アメリカで新型コロナウイルスのワクチンの接種に慎重な意見もある中、オバマ前大統領ら歴代大統領3人が、国民に呼びかけるため率先して接種する意向を示しました。

アメリカでは、新型コロナウイルスのワクチンの接種が、医療従事者などを対象に12月前半にも始まる可能性が高まっています。

しかし、調査会社「ギャラップ」がことし10月から11月初めにかけて行った調査では接種に賛成する人が58%だった一方、42%が安全性への懸念などから反対すると回答し、賛否が分かれています。

こうした中、オバマ前大統領はラジオ局のインタビューで、ワクチンの接種は高齢者や医療従事者を優先すべきだと強調したうえで、「私は接種すると約束する。このワクチンを信頼していると人々に分かってもらえるよう、接種の様子を公開してもいい」と述べ、誰でもワクチンを接種できるようになれば、国民に呼びかけるため率先して接種する意向を示しました。

また、アメリカメディアによりますと、ブッシュ元大統領とクリントン元大統領も同じようにみずから接種して啓発に役立てたいという考えを、広報担当者を通じて明らかにしました。

これについて、トランプ大統領の長女のイバンカ補佐官はツイッターに、「ワクチンが安全で効果があると安心してもらうのに役立ち、称賛する」と書き込み、歓迎しました。