パラアスリート支援へ各国の委員会などに総額2億余を助成 IPC

新型コロナウイルスの影響でトレーニングなどが十分できないパラアスリートの支援などにつなげようと、IPC=国際パラリンピック委員会は、各国のパラリンピック委員会などに総額2億2000万円余りの助成金を提供することを決めました。

IPCによりますと、新型コロナウイルスの感染拡大で活動が制限されている、世界で200を超える加盟団体に対し、来年2月までに総額2億2000万円余りを提供するということです。

具体的には、各国のパラリンピック委員会が、「トレーニングの支援」や「パラリンピックへの準備」などの項目ごとに、最大およそ95万円を受け取ることができるほか、感染症対策として、パラスポーツの国際競技団体が、多言語に対応したオンラインのトレーニングを開発する場合などは、およそ190万円が提供されるということです。

また、アフリカやアジアなど、地域単位のパラリンピック委員会には、活動支援のため、およそ500万円が助成されます。

これについて、IPCのパーソンズ会長は「今回の感染症の世界的大流行は、加盟団体にそれぞれ異なった影響を与えているので、これまでにない最高レベルの助成金制度を提供する。パラリンピックとスポーツ、そして、国際社会全体にとって重要な時期に支援をしたいと考えた」とコメントしています。