東京都「Go To」17日まで自粛呼びかけ キャンセル料はかからず

東京都は新型コロナウイルスの対策本部会議を開き、「Go Toトラベル」の都内発着の旅行で、65歳以上の高齢者と基礎疾患のある人を対象に自粛を呼びかけるのは今月17日までとすることを明らかにしました。

また「Go Toトラベル」の都内発着の旅行で65歳以上の高齢者と基礎疾患のある人を対象に自粛を呼びかけることに関連し、都は、国からキャンセル料の扱いなどについて回答があったことを明らかにしました。それによりますと、高齢者などが今月13日までに申し出た17日の24時までに出発する旅行についてはキャンセル料がかからないようにするということです。

東京都は小池知事や幹部が出席して、新型コロナウイルスの対策本部会議を開きました。

この中で小池知事は「Go Toトラベル」の都内発着の旅行で、65歳以上の高齢者と基礎疾患のある人を対象に自粛を呼びかける期間は今月17日までとすることを明らかにしました。

今月17日は都が酒を提供する飲食店などに営業時間の短縮の要請を終える予定の日です。

小池知事は「死亡者を出さない、重症者を出さない、医療提供体制を崩壊させない。この3つを柱にあらゆる対策をとる」と述べました。

13日までの申し出 キャンセル料かからず

都によりますと、「Go Toトラベル」の都内発着の旅行で65歳以上の高齢者と基礎疾患のある人を対象に自粛を呼びかけることに関連し、2日、国からキャンセル料の扱いなどについて回答がありました。

キャンセル料については、高齢者などが1日午後6時から12月13日までに申し出た17日の24時までに出発する旅行については、キャンセル料がかからないようにするということです。

また、キャンセルを受けた事業者に対しては、旅行代金の35%に相当する額を国が負担するということです。

小池知事「合わせ技で感染を抑え込む」

東京都の小池知事は「Go Toトラベル」の都内発着の旅行で65歳以上の高齢者などに自粛を呼びかけることについて、「特に重症化しやすいのが高齢者と基礎疾患がある人だ。営業時間の短縮要請との合わせ技で感染を抑え込んでいこうという狙いだ」と述べました。

また、「『感染対策短期集中』でご協力をお願いをしたい。みなさんに笑顔で年末年始を迎えていただくためにも、手段を尽くして対策を進めていく」と述べました。

さらに、都民の都内での旅行に都が独自で補助する事業について「すでに新規の受け付けは停止しているが、65歳以上の人と基礎疾患のある人については、申し込み済みの予約の利用の自粛もお願いする」と述べ、「Go Toトラベル」と同様に利用の自粛を呼びかける考えを示しました。

都は、キャンセルの扱いなど詳しいことについて、3日明らかにすることにしています。