【各地の状況】「営業時間短縮」「往来自粛」要請 再び広がる

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、先月から営業時間の短縮や往来の自粛を求める要請が再び各地で広がっています。
2日までの主な地域の動きをまとめました。

店への時短要請

まず、飲食店などに対する要請です。

先月以降、少なくとも7つの都道府県が要請を行っているか今後行うことを決めています。

▽北海道は、札幌市の繁華街・ススキノなどで、バーなどは営業時間を、カラオケ店や居酒屋などは酒を提供する時間をそれぞれ午後10時までに短縮するよう求めています。

さらに、札幌市内全域の接待を伴う飲食店については休業するよう要請しました。

いずれも期間は今月11日までです。

▽東京都は23区と多摩地域にある酒を提供する飲食店とカラオケ店に対して、今月17日まで、営業時間を午後10時までに短縮するよう要請しています。

▽千葉県は今月22日まで東京に近い県北西部の飲食店では酒の提供を夜10時までとするよう要請しました。

▽埼玉県は過去にクラスターが発生した繁華街がある、さいたま市大宮区と川口市、越谷市の酒を提供する飲食店やカラオケ店を対象に営業時間を午後10時までに短縮するよう要請します。

期間は4日から今月17日までです。

▽茨城県は、感染が拡大している土浦市、つくば市、取手市など合わせて11の市と町についてスナックやバーといった飲食店に対して今月13日まで午後10時から午前5時までの間の営業の自粛を要請しています。

▽愛知県は今月18日までの予定で、名古屋市中区の錦と栄の一部地域にある、接待を伴う飲食店と、酒類を提供する飲食店やカラオケ店に対し、営業時間を短縮して午後9時までに終えることなどを要請しています。

▽大阪府は大阪市内の北区と中央区にある酒を提供する飲食店やカラオケ店などを対象に、今月11日まで営業時間を午後9時までに短縮するよう要請しています。

千葉県を除く地域では要請に応じた店舗への協力金などが用意されていますが、店の経営者からは「売り上げの減少分にはとても追いつかない」という声も上がっています。

往来の自粛要請

また、都道府県や市をまたぐ「往来」の自粛要請なども大都市圏を中心に広がっています。

その主な地域です。

▽北海道は感染リスクを避ける対策がとれない場合には、札幌市内での不要不急の外出や、ほかの地域との行き来を控えるよう要請しています。

▽東京都は、できるだけ不要不急の外出を控えるよう都民に呼びかけているほか、「Go Toトラベル」の東京発着の旅行について、65歳以上の高齢者と基礎疾患のある人に自粛を呼びかけます。

東京の周辺では、
▽千葉県が今月22日まで県民に対して東京都内との往来をできるかぎり控えるよう要請しています。

▽愛知県は、首都圏と大阪府、北海道への不要不急の移動を控えるよう県民に求めているほか、名古屋市中心部などの「都市域」への不要不急の移動もできるだけ控えるよう呼びかけています。

また、隣接する
▽岐阜県は、愛知県、特に名古屋市への不要不急の往来を慎重に検討するよう県民に呼びかけています。

関西でも、
▽京都府や兵庫県、奈良県が、大阪などへの不要不急の往来を控えることなどを府民や県民に呼びかけています。