全日空 東芝などとCO2から燃料開発 2020年代後半 実用化目指す

航空大手の全日空は、工場などから排出される二酸化炭素を原料にした、航空機の燃料の開発に取り組むことになりました。東芝などと共同で2020年代後半の実用化を目指し、航空業界をめぐる世界的な二酸化炭素の排出規制に対応するねらいです。

二酸化炭素を原料にした新たな燃料の開発は、全日空や東芝、東洋エンジニアリング、出光興産などが連携して進めます。

東芝や東洋エンジニアリングがもつ特殊な技術を使い、工場などから排出された二酸化炭素を化学処理することで、燃料を製造する計画です。

2020年代後半の実用化を目指して、今後、航空機燃料として品質が確保できるかや採算性、それに安定的に生産・供給できるかといった課題について、検証を進めることにしています。

全日空は11月、二酸化炭素の排出が少ない食品廃棄物を原料にした燃料を使って、旅客便の運航を始めましたが、今回、開発を目指す燃料は、二酸化炭素を原料とするため、より高い削減効果が期待できるとしています。

航空業界をめぐっては、鉄道など、ほかの交通機関よりも二酸化炭素の排出量が多いとして、ヨーロッパを中心に厳しい目が向けられています。

来年からは、国際線を対象に世界的な二酸化炭素の排出規制が始まるため、航空各社が対応を急いでいます。