北朝鮮の石炭密輸で中国に調査求める 国連 専門家パネル責任者

北朝鮮に対する経済制裁の実施状況を調べる国連の専門家パネルの責任者がNHKのインタビューに応じ、制裁決議で輸入が禁止されている北朝鮮産の石炭の多くが中国の近海で密輸されているとして、中国政府に調査を求めていることを明らかにしました。

北朝鮮に対する国連安全保障理事会の制裁決議の実施状況を分析し、報告する専門家パネルの責任者で、イギリスの元外交官のアラステア・モーガン氏が1日、NHKのインタビューに応じました。

この中でモーガン氏は、決議で輸入が禁止されている北朝鮮産の石炭について「北朝鮮で貨物船に積み込まれ、中国東部、浙江省寧波の近海で、別の船に積み替えられて荷揚げされる例がかなり多い」と述べ、海上で物資を積み替える「瀬取り」と呼ばれる手口を使い、中国に密輸されるケースが多いと指摘しました。

そのうえで「中国政府の調査結果を待っているところだ」と述べ、中国政府に事実関係の調査を求めていることを明らかにしました。

またモーガン氏は、アメリカ国務省が決議違反に関する情報の提供者に報奨金を支払うと決めたことについて、「決議を順守するための加盟国の行動を歓迎する」と述べ、制裁の着実な実施につながることに期待を示しました。