新型コロナ グーグルAI予測 4週間に全国で8万9118人が検査陽性

新型コロナウイルスの今後の感染状況について、アメリカの大手IT企業、グーグルが公開しているAI=人工知能を使った予測では、今月26日までの4週間に、全国で合わせて8万9118人が新たに検査で陽性となるとしています。

グーグルは、AI=人工知能を使って予測したこの先およそ1か月間の新型コロナウイルスの新たな感染者数や死亡者数などをインターネットのサイトで公開しています。

1日の時点の予測では、今月26日までの4週間に新たに検査で陽性となる人の数は全国で合わせて8万9118人、新たな死者数は全国で合わせて802人となっています。

これについてデータ分析が専門で、日本版の予測サイトを監修した慶應義塾大学の宮田裕章教授は「この数値は厚生労働省が公表している毎日の感染者数の推移や地域ごとの人口密度や移動のデータなど、さまざまなデータを使って予測モデルを組んでいる。日本で有効な対策が打たれないと、感染者数や入院者数が予測のような動きをたどるおそれがある。こうした予測を活用して政府や地方自治体、それに各地の医療機関に未来を想像してもらい、人の流れを少なくする対策を強化したり、病床の空きが足りるか検討してもらったりしてほしい」と話しています。