Go To 大阪 札幌 2日から割引なし キャンセル希望者は手続きを

「Go Toトラベル」で札幌市と大阪市が対象外となることが決まる前から予約していた人については、2日から対象外となります。旅行会社では2日から割引がなくなることを説明してキャンセルを希望する人は手続きを急ぐよう呼びかけています。

「Go Toトラベル」は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、札幌市と大阪市を目的地とする旅行は12月15日までに出発する分が対象から外れることが11月24日の夜に決まりました。

観光庁は決まる前に予約した人については1日まで特例で割引の対象としています。

2日以降は割引を受けられなくなるため旅行会社では対応に追われていて、このうち東京 渋谷区の「アドベンチャー」では、2日以降に札幌市や大阪市を目的地とする旅行を予約している人に対し、注意を促すメールを送るなどしています。

メールでは割引が受けられなくなるため旅行をする場合は追加の支払いが必要になることを説明し、キャンセルを希望をする場合は手続きを急ぐよう呼びかけています。

会社によりますとこれまでにも注意を促すメールを送っていますが、札幌市や大阪市を目的地とする対象外になる旅行の予約は、1日午前11時の時点で214件あるということです。

「アドベンチャー」の事業の責任者、田郷勇太本部長は、「ぎりぎりまでキャンセルを呼びかける。たび重なる国の方針転換に現場は振り回されている」と話していました。

旅行会社は危惧 混乱のおそれ

「Go Toトラベル」の割引が、2日から受けられなくなる人がいることについて、旅行会社では制度が複雑で利用者に追加の支払いを求めると、混乱するおそれがあると心配しています。

旅行会社「アドベンチャー」では、1日午前11時の時点で対象外になる旅行の予約は214件あり、これを前提に追加の支払いを求める金額を試算すると、合わせて258万円に上るということです。

田郷勇太本部長は「追加で支払いを求めると作業がさらに増えて混乱する。支払いが難航することや会社で負担する事態になるかもしれず、とても危惧している」と話していました。