地域の航空会社が協議会を設立 路線の維持に向け連携強化

新型コロナウイルスの影響で、経営状況が一段と厳しくなっている地域の航空会社が、新たに協議会を設立し、旅行プランを共同でつくるなど、路線の維持に向けて連携を強化していくことになりました。

協議会をつくったのは、大阪や福岡などを拠点とするANAウイングス、大阪を拠点とするジェイエア、仙台空港などを拠点とするアイベックスエアラインズ、そして、静岡空港などを拠点とするフジドリームエアラインズの4つの地域航空会社です。

いずれの会社も小型の旅客機で地方路線を運航していますが、人口減少による利用者の伸び悩みに、新型コロナウイルスの影響も重なり、経営環境は厳しさを増しています。

今後、協議会では、感染の拡大がおさまったあと、地方の需要を掘り起こすため、旅行プランを作ったり、全国の各地の観光地や祭りなどを共同でPRしたりするとしています。

また、政府に対して、空港使用料や燃料税の減免など、路線維持に向けた支援も求めるとしています。

地方都市や離島を結ぶ地域航空会社をめぐっては、九州 沖縄地方の空の便を運航する会社どうしが事業組合を設立し、機材を融通する枠組みをつくるなど連携の動きが広がっています。