コロナ重症者増加「高齢の感染者多くしばらくは続く」専門家

新型コロナウイルスの重症者が増加している状況について、日本感染症学会の理事長で、東邦大学の舘田一博教授は「夏の第2波とは異なり、今回の『第3波』は、感染拡大のスピードが速いうえにこれまでは1、2週間ほど遅れてやってきた重症者増加の波もかなり早く立ち上がってきている。詳しい原因は今後、検証する必要があるが、第3波では、当初から幅広い世代で感染がみられ、高齢の感染者が多い状態が続いていることで、重症者の増加も速くなった可能性が考えられる。今後、仮に感染拡大のスピードが遅くなったとしてもしばらくは重症者の増加が続くことを覚悟しなければならない。特に、今まで経験したことがない冬の時期の感染拡大なので、重症化率や死亡率が上がらないか警戒しなければならない」と指摘しました。

そのうえで、重症者に対応できる医療機関の病床数については、「病床を確保するには別の病棟から医療者を引っ張ってきたり、別の病気で治療を受けている患者を移したりする必要があり、調整にはかなりの労力と時間がかかる。医療現場の負担は今示されている病床占有率の数値以上にひっ迫している状態だ。何よりも重症になる人を増やさないよう感染拡大を抑える対策が重要だ。そして、今はそこまで重症者が多くない地域でも、感染拡大の兆しがみられれば早いうちから病床や人員を確保しておくことが重要だと思う」と話していました。