「勝負の3週間」最初の週末 東京から全国各地への移動 減少

東京から全国各地に移動した人の数をビッグデータで分析した結果、21日~23日の3連休は、連休前の土日より、平均で10%増加したのに対し、28日~29日の週末は、一転して、およそ10%減少していたことが分かりました。

NHKは、NTTドコモが携帯電話の基地局からプライバシーを保護した形で集めたデータを使い、東京都内から都の外へ移動した人の数について、21日~23日の3連休の3日間の平均と、28日~29日の2日間の平均を、それぞれ3連休の前の土日4週分の平均と比較して分析しました。

東京から移動した人は、3連休では、北海道で減少したのを除き、すべての府県で増加して、全国で平均すると10%の増加となりました。

人が増えた割合を道府県別に見ると、
▽京都府に行った人が93%増加したほか、
▽奈良県が62%
▽滋賀県が61%
▽大阪府が54%などと、関西への旅行が特に増加したとみられます。
一方、政府が「勝負の3週間」として、新型コロナウイルスの感染拡大の対策を呼びかけて、最初の週末となった28日~29日の土日は、一転して、全国の平均で9%の減少となりました。

このうち43の道府県で、東京から移動した人が減少し、
▽長野県で35%
▽北海道で34%
▽新潟県と山梨県、それに秋田県で28%の減少となりました。
増加したのは3つの県にとどまり、その割合は、
▽京都府で23%
▽島根県で5%
▽石川県で4%でした。