北海道奥尻島 町職員の新型コロナ感染で役場など閉鎖

北海道の奥尻島では、町の職員が新型コロナウイルスに感染していることが確認され、30日から役場の庁舎を閉鎖しました。町は空港やフェリーターミナルなどに体温測定器を設置し、水際対策を強化することにしています。

奥尻島では、今月26日に町内の飲食店でクラスターの発生が確認されたのに続いて、29日に、新たに9人の感染が確認され、全員、島外の医療機関に搬送されました。

これで、奥尻島の感染者は16人となり、この中には29日に確認された男性2人を合わせて4人の町職員が含まれています。

これをうけて、町は30日から当面、町役場と、青苗支所、それに教育委員会が入る建物を閉鎖し、窓口対応が必要な場合は、事前に連絡するよう呼びかけています。

町は役場の再開について、町職員およそ50人のPCR検査の結果が出るのを待って、判断するとしています。

一方、町は30日に体温を自動で測定できる「サーマルカメラ」を奥尻空港の到着口のほか、島に向かうフェリーが出発する江差町のターミナルビルの入り口などに設置し、水際対策を強化しています。

奥尻町の新村卓実町長は「一気に感染者が出て、町の職員が含まれていることもあり、非常に心配している。これ以上の感染拡大を防止するため、島との往来の際には、感染対策と健康管理を徹底するようお願いしたい」と話しています。