茨城県 コロナで病床稼働率1週間平均53.5% 最も厳しい水準に

茨城県内で、新型コロナウイルスに感染した患者が入院するベッドがどこまで埋まっているかを示す病床の稼働率が、1週間の平均で53.5%まで上昇し、これまでで最も厳しい状況になったことが、県への取材で分かりました。

茨城県内で26日に新型コロナウイルスへの感染が発表された人は50人で、県内で感染が確認された人は累計で1397人となり、19人が死亡しています。

県によりますと、26日の時点で、療養中の患者は337人で、このうち入院中が138人と、いずれもこれまでで最も多くなりました。
重症は8人、中等症が31人となっています。
また、自宅での療養が140人、宿泊施設での療養が59人となっています。

一方、入院するベッドがどこまで埋まっているかを示す病床の稼働率が、26日までの1週間の1日当たりの平均で53.5%となり、ことしの4月20日を0.3ポイント上回って、これまでで最も厳しい状況になったことが分かりました。

県は医療機関に対して病床を264床から316床に増やすよう要請していて、「稼働率が上がらないよう病床の拡充をしていきたい」としています。

ただ医療関係者からは、感染者の入院が増えることで新型コロナウイルス以外の患者の診療に影響が出ることを懸念する声や、医療スタッフの確保が難しくなることも課題だといった声が上がっています。