ドイツ メルケル首相 飲食店の営業禁止 12月20日まで延長

ドイツのメルケル首相は、新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるため11月から行っている全国の飲食店などの営業を原則として禁止する措置について12月20日まで延長すると発表しました。

ドイツでは11月に入って1日の感染者数が2万人を超える日が相次ぎ、25日には、感染して亡くなった人が410人とこれまでで最も多くなり、深刻な状況が続いています。

メルケル首相は25日、記者会見を行い、感染者数は依然として高い水準にあるとして、11月2日から30日までとしていた全国の飲食店などの営業を原則、禁止する措置について、12月20日まで延長すると発表しました。

また、小売店の営業については引き続き認めるものの、今後、店内に立ち入る人数をより厳しく制限するほか、店の前や駐車場でもマスクの着用を義務化するとしています。

さらに、新たな措置として、私的な集まりで友人などと会う場合は、最大で2世帯5人までに人数を制限します。

ただ、家族などと過ごすことが多いクリスマスに合わせて12月23日からは一時的に最大10人まで集まることを認めるとしています。

いずれも14歳以下の子どもは人数の制限から除外されるということです。

メルケル首相は「改めて懸命の努力が必要になる。忍耐、連帯、そして自制心が再び厳しく試されることになる」と述べて規制が続くことに理解を求めました。