馬肉を小学校の給食で食べて生産者を支援 福島 会津若松

新型コロナウイルスの影響で、需要が落ち込んでいる馬肉の生産者を支援しようと、福島県会津若松市の小学校の給食で、馬肉を使った料理が提供されました。

福島県は馬肉の生産量が、熊本県に次いで全国2位で、特に会津地方では生産が盛んです。

しかし、新型コロナウイルスの影響で需要が落ち込み、生産者の経営が厳しくなっています。
このため会津若松市は支援にのりだし、150万円余りの補助金を出して、市内すべての公立の小中学校30校で、給食に馬肉を使った料理を提供することにしました。
25日は市内の一箕小学校で、馬肉とにんじんやもやしなどを混ぜて、甘辛い味に仕上げた「ビビンバ」が出されました。

これまで給食で高価な馬肉が出されることはなかったということで、子どもたちはごはんの上にかけて、かきこむようにして地元産の馬肉を味わっていました。

3年生の男の子は「馬肉は好きですが、いつもは刺身なので焼いてビビンバで食べるのもおいしいです」と話していました。

馬肉を提供した会津畜産の鈴木豊工場長は「厳しい状況の中で、馬肉を使ってもらい大変うれしいです。会津では古くから馬肉を食べる習慣があり、子どもたちにもそれを学びながら、食べてもらいたいです」と話していました。