
鳥インフルウイルス検出と発表 淡路市の養鶏場で 兵庫県
兵庫県は淡路市の養鶏場でニワトリが相次いで死んでいるのが見つかり、鳥インフルエンザウイルスが検出されたと発表しました。
県は、この養鶏場のニワトリ14万羽余りの殺処分や周辺の消毒を行うとしています。
兵庫県によりますと25日午前、淡路市の養鶏場の管理者から「ニワトリが10数羽死んでいる」と連絡がありました。
県が検査した結果、このうちの1羽から「H5亜型」の鳥インフルエンザウイルスが検出されました。
致死率が高い高病原性のウイルスで、国でさらに詳細な検査を行うということです。
県はこの養鶏場のニワトリおよそ14万6000羽の処分や周辺の消毒を行うとしていて、自衛隊に災害派遣要請を行いました。
また、
▽半径3キロ以内をニワトリや卵の移動を禁止する「移動制限区域」に、
▽半径10キロ以内をその地域からの出荷を禁止する「搬出制限区域」にそれぞれ指定し、まん延防止の措置を進めています。
兵庫県内の養鶏場で鳥インフルエンザウイルスが検出されるのはこれが初めてです。
県は対策本部を設置し、養鶏場の周辺に消毒ポイントを設けるとともに今後ほかの養鶏場に異常がないか調べることにしています。
鳥インフルエンザウイルスは、今月に入り香川や福岡の養鶏場でも検出されていて農林水産省は衛生管理の徹底などを呼びかけています。
兵庫県の井戸知事は記者会見で「仮に鶏肉を食べても人に感染することはない。今後まん延の防止措置に万全を期していく」と述べました。