「桜を見る会」懇親会 安倍前首相側 事前に費用一部負担認識か

「桜を見る会」の前日夜に開催された懇親会をめぐる問題で、会場のホテル側が、開催前に飲食代や会場代などの総額を記した見積書を安倍前総理大臣側にあらかじめ示していたことが関係者への取材で分かりました。安倍前総理大臣側は、懇親会の開催前から費用の一部を負担することを認識していたとみられ、東京地検特捜部が詳しい経緯を調べているものとみられます。

「桜を見る会」の前日夜に開かれ、支援者らが参加した安倍前総理大臣の後援会主催の懇親会をめぐっては、去年までの5年間にかかった懇親会の費用の総額が2000万円を超え、このうち少なくとも800万円以上を安倍前総理大臣側が負担したとみられることが明らかになっています。

複数の関係者によりますと、会場となった2つのホテルはいずれも懇親会の開催前に、飲食代や会場代、音響費などの総額を記した見積書を安倍前総理大臣側にあらかじめ示していたということです。

そして参加者が支払った会費分を、懇親会の当日などに前払い金として受け取り、差額については安倍前総理大臣の事務所宛てに請求し、その際に発行した明細書には、懇親会の費用の総額、会費分などの前払い金、差額分の請求額がそれぞれ記されていたということです。

安倍前総理大臣側は、懇親会の開催前から費用の一部を負担することを認識していたとみられ、東京地検特捜部はホテル側から領収書や明細書などの提出を受け、詳しい経緯を調べているものとみられます。

安倍前首相 国会などで「見積書の発行なし」説明

安倍前総理大臣はこれまで国会などで「5000円という会費は、大多数がホテルの宿泊者だという事情などを踏まえ、ホテル側が設定した価格だ。価格分以上のサービスが提供されたわけでは決してない。事務所に確認したが、ホテル側から見積書などの発行はなかった」などと説明していました。

しかし、安倍前総理大臣の周辺の関係者は24日、取材に対し、事務所の担当者が「政治資金収支報告書に会の収支を記載していなかったため、事実と異なる内容を安倍氏に答弁してもらうしかないと判断した」と説明していることを明らかにしていました。