米厚生長官 コロナワクチン 来月10日以降供給開始の見通し示す

新型コロナウイルスのワクチンについて、アメリカのアザー厚生長官は、早ければ来月10日以降に供給が始まるとする見通しを示しました。

新型コロナウイルスのワクチンについては、アメリカの製薬大手「ファイザー」が今月20日にFDA=アメリカ食品医薬品局に緊急使用の許可を申請しているほか、製薬企業「モデルナ」も近く、許可を申請する方針を明らかにしています。

これについてアザー厚生長官は24日の会見で、「緊急使用の許可について検討するFDAの専門家委員会が来月10日に開催され、10日以降にもワクチンの供給が開始される」と述べました。

そのうえでFDAが緊急使用の許可を出してから24時間以内には全米にワクチンを供給し、CDC=疾病対策センターの勧告に基づいて各州が決めた優先順位に従って接種が始まるとしています。

またワクチン供給を担当する責任者は、最初に供給されるのはおよそ640万回分となるものの、来月中に4000万回分を供給する目標だと述べました。

一方、ワクチンを一定期間以上、保存するためには、
▽ファイザーのワクチンの場合、マイナス60度からマイナス80度、
▽モデルナのワクチンもマイナス20度と、低温で管理する必要があり冷凍庫などの整備が課題と言われています。

これについてワクチン供給の責任者は、輸送を想定した訓練を実施するなどワクチンを安定して供給できる態勢の整備を進めるとしています。