デパート 10月の売り上げ1.7%減 減少幅縮小も厳しい状況続く

全国のデパートの先月の売り上げは、去年の同じ月と比べて1.7%減少しました。去年10月の売り上げが消費税率引き上げの影響で落ち込んでいたことから、減少幅は前の月よりも大幅に縮小しましたが、おととしと比べると18%余りの減少と、厳しい状況が続いています。

日本百貨店協会によりますと、全国のデパート196店舗の先月の売り上げは3753億円余りで、1年前も営業していた店どうしを比べると、去年の同じ月よりも1.7%減少しました。

減少幅は、前の月と比べて31.9ポイント縮小しましたが、比較の対象となる去年10月の売り上げが、消費税率引き上げの影響で落ち込んでいたことによるもので、そうした要因がないおととしとの比較では18.8%の減少と、厳しい状況が続いています。

また、全国の主なデパート41店舗の今月1日から18日までの売り上げは、去年の同じ時期よりおよそ13%減少しました。

各地のデパートでは、新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、お歳暮のネット通販を強化するなど、落ち込んだ実店舗の売り上げを補おうという動きが広がっています。