バイデン氏 気候変動重視 担当の特使にケリー元国務長官を起用

アメリカ大統領選挙で勝利を宣言した民主党のバイデン前副大統領は、次期政権の閣僚人事について、外交の要となる国務長官に、側近のブリンケン元国務副長官を指名すると発表しました。また、気候変動の問題を担当する大統領特使を新たに設け、ケリー元国務長官を起用すると明らかにし、トランプ政権の政策から一転して、気候変動を最重要課題として取り組む姿勢を鮮明にしています。

アメリカ大統領選挙で勝利を宣言した民主党のバイデン氏は、23日、来年1月に発足する予定の次期政権で外交・安全保障を担う閣僚と高官の人事を発表し、このうち、外交の要となる国務長官にはバイデン氏の長年の側近のブリンケン元国務副長官を指名すると明らかにしました。

また、気候変動の問題を安全保障上の緊急の課題と位置づけたうえで、ホワイトハウスのNSC=国家安全保障会議に、担当の大統領特使を新たに設けて、民主党の重鎮でバイデン氏の盟友ともいわれるケリー元国務長官を起用すると発表しました。

これを受けて、ケリー氏はツイッターに「アメリカには、まもなく気候変動を安全保障上の脅威として扱う政府が誕生する」「私は現在と今後の世代が直面する最大の課題に取り組むため政府に戻る」と相次いで投稿し、気候変動の問題に全力をあげる決意を示しました。

ケリー氏は、オバマ政権時代に国務長官として、地球温暖化対策の国際的な枠組みであるパリ協定の取りまとめにあたったことで知られています。

バイデン氏は、トランプ政権が離脱したパリ協定への復帰を、来年1月の政権発足と同時に表明するとしていて、トランプ政権の政策から一転して気候変動を最重要課題として取り組む姿勢を鮮明にしています。