仏 マクロン大統領 外出制限 段階的に緩和か 地元メディア

新型コロナウイルス対策として全国一律の外出制限をしているフランスでは、マクロン大統領が24日、国民向けのテレビ演説を行います。地元メディアは、クリスマスに向けて、小売店内での営業を認めるなど、制限を段階的に緩和するという見方を伝えています。

フランスでは、10月30日から導入された全国一律の外出制限で、飲食店や小売店などは店内での営業が原則として禁止され、10月上旬に6万人を超えていた1日の新たな感染者数は、最近は2日連続で2万人を下回るなど減少傾向にあります。

制限の期限となる12月1日を前に、マクロン大統領は24日夜、国民向けのテレビ演説を行います。

地元メディアは、演説では外出制限の段階的な緩和を発表し、小売店については感染予防策を強化した上で営業を認めるほか、宗教施設や劇場、映画館も再開を認める可能性があると伝えています。

フランス政府は11月27日から予定されていた「ブラックフライデー」と呼ばれるセールを1週間延期させていて、消費が活発になるクリスマスシーズンを前に営業再開を認めることで、小売店への打撃を抑える狙いもあると見られます。

一方で、飲食店の営業は引き続き原則として禁止されるとも伝えられていて、集中治療室で4000人以上が治療を受けるなど医療現場で厳しい状況が続く中、マクロン大統領が制限の緩和にどこまで踏み込むかが焦点となります。