首都直下地震を想定した総合防災訓練 コロナ対応の確認も 東京

新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、首都直下地震を想定した東京都の総合防災訓練が行われ、けが人に感染が疑われる人がいた場合の対応の確認も行われました。

東京都と北区が合同で行った訓練は、東京湾北部を震源とする地震で最大で震度7の揺れを観測し、多くのけが人が出たという想定で行われました。

このうち「緊急医療救護所」の運営訓練では、医師などがけがの程度に応じて病院で治療する患者の優先順位を決めるトリアージを実施したうえで、新型コロナウイルスの対策として検温も行い、発熱があり感染が疑われる人については、別の場所で手当てを行う手順を確認していました。
また、医師や看護師などは感染防止のためフェースシールドと防護服を身につけて対応していました。

一方、はしご車を使って高い建物から住民を救出する訓練や、ドローンを使って住宅の被災状況を調査する訓練も行われました。
視察した小池知事は「地震や水害は次から次にやってくるが、コロナ禍のまっただ中にある中でいろいろな工夫がさらに必要になってくると考えている」と述べました。